Marvel Entertainment傘下のMarvel Comicsは11月13日 (米国時間)、数千冊に及ぶ過去のマーベル・コミックにアクセスできるサブスクリプション形式のオンラインサービス「Marvel Digital Comics Unlimited」を開始した。料金は月額4.99ドル。Adobe Flash Player 6.0以上を備えたパソコンで利用できる。
Marvel Digital Comics Unlimitedはサービス開始時点で、2,500タイトル以上へのアクセスが可能になっている。「Amazing Spider-Man」や「The Fantastic Four」の最初の100号など、コレクターの間で人気のクラシック作品も数多く、スパイダーマン、ファンタスティック・フォー、キャプテンアメリカ、ハルク、デアデビル、ウルヴァリンなど、数々のスーパーヒーローが初めて登場した号を楽しめる。また「Astonishing X-Men」「The House of M」「New Avengers」など最近の作品、「Spider-Man & Power Pack」「Spider-Girl」、Marvel Adventuresなどのヤングリーダーシリーズも含まれる。今後、ユーザーからのリクエストを反映させながら、週に20タイトル以上を追加していくそうだ。ただし新作に関しては、発売から少なくとも6ヶ月はコミック版のみの提供になる。
Marvel Comicsによると、デジタルコミックは従来の電子ブックを超える高い解像度で提供されている。デジタル化にあたって同社はオリジナルを確認し、一部のコンテンツについては再彩色や再デジタル化などをして、Webに最適化したという。リーダーには、単ページモードと見開きモードのほか、ひとコマごとに移動する「Smart Panel」というモードが用意されている。見開きモードでは、実際にコミックのページをめくるような感じでページを移動できる。作者や編集者が望む順番にコマが進むSmart Panelでは、アクションを感じるようにストーリーを楽しめる。また、キャラクター、作家、タイトル、シリーズ、刊行日など、様々な方法でライブラリを検索・ナビゲートする方法が用意されている。ユーザーはパーソナルリーディングリストを作成し、それを他のメンバーと共有することも可能だ。
現在、250タイトルを無料で読めるサンプルサービスが期間限定で提供されている。ただし、Digital Comics Unlimited発表直後から同サービスへのアクセスが集中し、非常につながりにくい状態が続いている。