13日、レッドハットはRed Hat Enterprise Linuxの新バージョンである5.1のリリースを発表した。
今回のバージョンアップにおけるもっとも重要な改善は、仮想化機能が大幅に強化されたこと。今後、エンタープライズシステムでの導入が進むと思われるIA64アーキテクチャ上での仮想化をサポートするのみならず、AMD-V(AMDのプロセッサに搭載された仮想化支援技術)での完全仮想化をサポートした。これにより、従来よりも高速、かつ堅牢な仮想化環境を構築することが可能になる。
また、仮想化環境の管理を容易に行うことのできるGUIの搭載や、サービスを稼働させたまま仮想マシンを物理的に移動可能、といった改善が行われたとしている。
他の改善点としては、OSが扱えるファイルシステムのサイズが、従来の8TBから16TBに拡張されたことが挙げられる。
Red Hat Enterprise Linuxの価格は、コアの数に関係なく、物理的なCPUの数でカウントする。各エディションの価格は以下のとおり。
エディション | 最大CPU数 | 価格 |
---|---|---|
Red Hat Enterprise Linux 5.1 | 2CPU | 101,640円~ |
Red Hat Enterprise Linux 5.1 Advanced Platform | 無制限 | 204,750円~ |
Red Hat Enterprise Linux 5.1 Desktop | 1CPU×25台 | 288,750円~ |
なお、上記は、各種サポートを含めた年額のサブスクリプション形式に基づくものであり、すでにサブスクリプションを購入済みのユーザは無償でアップグレードが可能だ。