Open Handset Allianceは米国時間の11月12日、Android用のソフトウエア開発キット「Android Software Development Kit (SDK)」の初期版をリリースした。これに伴い米Googleが賞金総額1,000万ドルの開発者コンテスト「Android Developer Challenge」を発表した。
Androidは、Linux 2.6カーネルをベースに、ミドルウエア、ユーザーインタフェース、アプリケーション、テバイスドライバなどで構成される包括的なモバイルプラットフォームだ。モジュール形式を採用しており、多様な携帯電話の開発を柔軟にサポートする。その成果はApache v2ライセンスに従ったオープンソースとして公開される。Android SDKには、開発/ デバッグ・ツール、ライブラリセット、デバイス・エミュレータ、Eclipseプラグイン、サンプルプロジェクト/ チュートリアル/ FAQなどが含まれる。Android Developersブログでは、今回リリースされたSDKをプレビュー版と位置づけ、Androidアプリケーションの開発支援とフィードバック収集が主な目的であると説明している。同SDKは今後、定期的なアップデートが行われるという。
GoogleがスポンサーするAndroid Developer Challengeは、「開発者コミュニティのサポートを通じて、Androidプラットフォームにおける革新性を引き出せるように企画された」という。Challenge IとChallenge llという2つのコンテストが計画されており、まず2008年1月2日~3月3日にChallenge Iの受け付けが行われる。3月末に審査パネルが有望と認めた50エントリーが発表され、それぞれに賞金25,000ドルが授与される。これらは275,000ドルと100,000ドルの賞金を10エントリーずつに提供する第2段階の審査への申し込みが可能になる。最終結果の発表は5月末が予定されている。またChallenge llは、最初のAndroid搭載ハンドセットが登場してから行われる。Android Developer Challengeの詳細についてはGoogleのOHAプロジェクトのページに掲載されている。