Oracleは12日(米国時間)、サーバ仮想化ソフトウェア「Oracle VM」を発表した。XenなどのOSSプロダクトを活用したサーバ仮想化ソフトウェアで、同社の提供しているUnbreakable Linuxにおいて効率的な仮想化システムを提供する。オープンソースサーバソフトウェアとWebブラウザベースの管理コンソールで構築されており、仮想サーバの作成、管理、リソースの振り分けなどが簡単に実現できるというわけだ。サポートしているシステムはx86およびx86-64の両方。
サポートされているゲストOSはOracle Enterprise Linux 4/5、RHEL3、RHEL4、RHEL5、Windows 2003、Windows Server 2003、Windows XPなど。類似の機能を提供しているプロダクトと比較して廉価さを実現したとしており、同社はほかのベンダのプロダクトよりも3倍以上効率的だと主張している。
OracleプロダクトでOracle VMでの動作が認証されたものは
- Oracle Database 10.2.0.3/11.1
- Oracle Application Server 10gR2/10gR3
- Oracle Enterprise Manager 10.2.0.4
- Oracle TimesTen 7.0.3.1
- Oracle Berkeley DB 4.6
- Oracle E-Business Suite 11.5.10/12
- Oracle PeopleSoft Enterprise 9.0
- PeopleTools 8.49.07+
- Oracle Siebel CRM 8
- Oracle Hyperion 9.3.1
など。
Oracle VMは同社の提供しているグリッドソリューションと組み合わせることで、より効率よくハードウェアリソースを仮想化システムに活用できるようになる。またシングルソースサポートの対象でありほかのアプリケーションやソリューション同様にOracleからサポートが受けられる。
同様の仮想化機能はSuSE LinuxやRed Hat Enterprise Linuxですでに提供されているが、Oracle VMの登場でUnbreakable Linuxも同様の仮想化機能を手にいれたことになる。既存のプロダクトとの違いはOracleのポートフォリオとの連携性が高く、より大規模でスケーラビリティの高い仮想化プラットフォームが実現できる点だ。