英国政府機関の技術戦略委員会(Technology Strategy Board)は8日(現地時間)、グリーン技術やヘルスケアなど、広範な分野における革新的な技術の研究開発に1億ポンド(約230億円)を投じる計画を発表した。中小規模の英国企業を中心に、研究開発案の提出を呼びかけている。

技術戦略委員会は、2004年に英国政府がイノベーションを促進する目的で独立組織として設立した委員会。同委員会は同日、英ロンドンにて「Innovate 07」を開催、新たな投資プログラムを発表した。

それによると、英国政府は今後、革新的技術の研究開発に1億ポンドを投じる。製品・サービスの開発のために複数の企業が協調しながら研究開発を進めるもので、分野は新エネルギー資源、製造、免疫細胞療法、二酸化炭素排出量が低い技術、高度な照明・レーザー・ディスプレイ、複雑な環境下におけるデータ収集、創造的産業の8つ。

プロジェクトの選定はコンペにより行う。同委員会では企業に対し、提案の提出を呼びかけており、なかでも、中小規模企業を歓迎するとしている。

同委員会では設立以来、40以上の技術分野で700以上のプロジェクトを手がけており、企業と政府の合計投資総額は10億ポンドを上回るという。