富士通は6日、特許取得状況をマップ表示することで特許分析が可能なサービス「ATMS/Analyzer」を発表した。価格は19万8,000円から。出荷は12月3日に開始される予定。
同サービスは、同社のテキストマイニング技術を応用したもので、同社データセンターにて分析用データベースを作成するのに利用されているWebサービス「作成サービス」と作成されたデータベースを利用して特許取得状況をマップとして表示する「クライアントソフトウェア」から構成される。
分析に必要な特許マップのテンプレートが数十種類用意されているため、分析スキルを補いながら簡単に分析結果が得られるほか、特許分類、出願人、キーワードなどでの集合演算が可能だ。また、同義語設定、出願人の名寄せ、独自分類での分析などミクロな分析まで自由に設定可能だ。さらに、キーワードの出現頻度の計算、テキストマイニングによる特許の課題/対象抽出、引用関係の作成といった特許マップの元となるデータベースは同社のデータセンターで作成されていて、ユーザーはインターネット経由で必要な特許情報をアップロードできる。今後は、米国特許への対応や審査経過情報を使った特許価値評価機能を追加していくことで製品ラインナップの充実を図る予定だ。
同社では、2010年度末までに5億円の売上を目指すとしている。