米Microsoftは11月6日 (現地時間)、新世代「Windows Live」の正式版の提供開始を発表した。同社は今年6月に「ソフトウエア+サービス」に従った新オンラインサービス戦略を明らかにしており、新版はそのビジョンを具体化した製品である。

電子メール、写真/ ビデオ、コンタクトなど様々な情報をオンラインサービスで管理・共有するユーザーが増えているが、Microsoftによると複数のアカウントへのログインを不快に思うユーザーも増加しているという。同社がHarris Interactive に依頼した調査によると、回答者の61%が複数のWebサービスへのアクセスを「面倒だ」と答え、67%が「1つのユーザーネーム/ パスワードでアクセスできるオールインワンサービス」を希望した。

新版のWindows Liveは「コミュニケート」「共有」「アクセス」「セーフティ」を軸に、複数のサービスやソフトウエアの連係から生まれる統合的なユーザー体験を重視した製品となっている。具体的には以下のようなツールとサービスで構成される。

コミュニケート

  • Windows Live Mail: Hotmailアカウントと連動する電子メールツール。GmailやAOLなど他社のメールサービスもまとめられる。
  • Windows Live Messenger: インスタントメッセージング・ツール。テキストメッセージの交換のほか、音声通話、ビデオ通話が可能。
  • Windows Live Spaces: ブログサービス。フォトアルバムやお気に入り、個人ビデオへのリンクなど、様々な情報を発信できる。

共有

  • Windows Live Photo Gallery: 写真/ ビデオの管理・編集・共有ツール。Windows Live Spaces、Flickr、MSN Videoなどに数クリックでアップロードできる。
  • Windows Live Events: イベントの計画や招待が可能なコミュニティ構築ツール。イベントの前後を通じてストーリーや写真などを共有できる。
  • Windows Live Writer: ブログ記事の作成・編集・投稿ツール。WYSIWYGにより簡単に文章を整え、写真を追加できる。Windows Live Spaces以外のブログサービスへのパブリッシュも可能だ。

アクセス

  • Windows Live for Windows Mobile: Windows MobileベースのデバイスからHotmailやLive Messenger、Live Spacesを含むWindows Liveの各種サービスへのアクセスを可能にする。

セーフティ

  • Windows Live OneCare Family Safety: 子供に有害なコンテンツのフィルタリング、コンタクト情報の保護を追加。