「Adobe MAX Japan 2007」2日目の基調講演における最初の発表は、サーバサイドテクノロジである「LiveCycle Enterprise Suite」に関するものだった。米Adobe Systems、Platform Business Unit Evangelistのテッド パトリック氏が解説。LiveCycle ESを全面的に採用したMFG.comの事例をもとに、同製品が内包する数多くのコンポーネントについての簡潔な説明が行われた。
Adobeのサーバサイドソリューション「LiveCycle Enterprise Suite」
LiveCycle Enterprise Suiteは、RIAベースのエンタープライズシステムを構築する上で必要な、さまざまなソリューションを一括で提供するJava EEコンポーネント群だ。
同ソフトウェアには、クライアントサイドとの効率的なデータ通信を容易にし、サーバからのデータプッシュや各種Java EEプロダクトとの連携が可能な
ITリテラシーの低い人でも容易に扱えるのがRIAの真価
基調講演後半では、サイバーエージェント、Yahoo! Japan、楽天といった日本有数のIT企業の経営者らが、来るRIA時代に向けてどういう展望を抱いているか、そしてAdobeのRIA技術を用いて自社のサービスをどう構築していくかについて、プレゼンテーションが行われた。
最初に登壇したのは、サイバーエージェント 新規開発局局長 長瀬慶重氏と同社新規開発局 RIAテクニカルディレクター 矢内幸広氏。
既にいくつものRIA案件を手掛けている同社は、RIAの真価はITリテラシーの低い人でも容易に扱えるようなユーザエクスペリエンスを提供できることにあるとしている。
その上で、紹介されたRIA事例は以下の通りだ (紹介されていたプロダクトを筆者のマシン上で実行したイメージ)。
プーペガールは、着せ替えを楽しめる女性向けサービス。ブログパーツとしての公開や友達の招待などいろいろな機能があるが、着せ替えだけでも十分楽しめる。 |
K-1 WORLD MAX 2007 タイピングバトルは、K-1戦士としてタイピングバトルを行うというもの。ソケットによるバイナリ通信を用いたサーバとのデータ通信量の削減により、実現が可能になったという。 |
voq photoは、AIRで作成された画像管理アプリケーション。机の上に写真が広げられたようなUIが特徴だ。Flickrとの連携も可能で、現在アルファ版が公開されている。 |