Project Indianaは10月31日、ライブCDの形で配布されるOpenSolarisディストリビューション「OpenSolaris Developer Preview」を発表した。対象プラットフォームはIntel x86、CD-ROM×1枚のディスクイメージとして、同プロジェクトのWebサイト経由で配布される。

OpenSolaris Developer Previewは、2007年5月に発足したOpenSolarisのサブプロジェクト「Project Indiana」の成果としてリリースされたもの。同プロジェクトは、OpenSolarisの技術を普及させることを目標に、Linuxの配布モデルを取り入れた、ユーザ数増加とシェア拡大を狙えるバイナリディストリビューションの開発を続けていた。

OpenSolaris Developer Previewでは、デフォルトのファイルシステムに「ZFS」を採用。デスクトップ環境にはGnome 2.20を使用したほか、FirefoxやThunderbirdなど、多くのLinuxディストリビューションに見られるアプリケーションを収録している。GUIベースのインストーラ「Caiman」により、ローカルディスクへインストールすることも可能。

現在OpenSolarisには、SchilliXとBelenix、Nexentaという3種のディストリビューションが存在する。そのうち前2者はLive-CDの形式で配布され、Project Indianaと内容的に重複するが、いずれもOpenSolarisの外部プロジェクト。Project Indianaは、Debianプロジェクト創始者で現在はSun Microsystemsの重職にあるIan Murdock氏など、Sunの社員を中心に構成されている。

OpenSolarisを手軽に試せるLive-CDが登場