KDEプロジェクトは30日、統合デスクトップ環境K Desktop Environment(KDE)の次期バージョン「KDE 4.0」のβ第4版を開発者向けに公開した。コンパイル済のバイナリパッケージは、SUSE LinuxベースのライブCD「KDE Four Live」 など、PC-UNIXディストリビューションを通じて提供される。
KDE 4.0 β4は、正式公開に向けたコードの洗練を図る目的で、不具合の修正と安定性向上を中心に変更が加えられている。KDE 4.0の目玉機能とされるデスクトップシェル「Plasma」には大幅な変更が加えられたが、開発の進行状況を示すフラグはshowstopper(修正が完了しないかぎり公開できない状態)とされ、すべての機能が利用可能ではない状況にあることから、12月に予定されている正式リリースまでは引き続き変更があるものと予想される。
KDE 4.0 β4のリリースにあわせ、開発用プラットフォーム「KDE Development Platform」のリリース候補版も公開された。パッケージはkdelibsとkdepimlibs、kdebase-runtimeの3種から構成され、KDE用アプリケーションの開発には必須とされる。なお、KDEのライブラリ群は、近い将来WindowsとMac OS Xをサポートする予定だが、現時点で作業は完了していないとのこと。