米Microsoftは10月24日(現地時間)、同社のOpen Specification Promise(OSP)に沿う形でWindows Server virtualization(開発コード名: Viridian)向けの「Hypercall API」を一般公開した。これは早期開発者向けに提供されるHypercall APIの暫定版にあたり、正式版は2008年にWindows Server virtualization RTMが登場した段階でリリースされる。Hypercall APIの詳細については、Windows Server Virtualizationのページで公開されている。
このHypercall APIは、最初のドラフトがWinHEC 2006で開発者向けに公開された。今回、Windows Server 2008ならびにWindows Server Virtualization(WSV)のリリースが半年後に迫ったことで、最終版の前段階で一般公開に踏み切ったものとみられる。仮想化(バーチャライゼーション)技術に関しては、Microsoftは2006年10月にVHD(Virtual Hard Disk)のイメージフォーマットをOSP経由で一般公開しており、開発者らとの互換性情報の積極的な共有を進めている。同社はNovellとの提携に基づき、共同でXenのハイパーバイザ上でWindows Server 2008を動作させる仕組みの開発を行っている。またXenSourceを買収したCitrixでも、XenServerとWSVの互換性実現に向けた取り組みを進めていくことを表明している。