ネットワーク機器ベンダーの米Ciscoは10月23日(現地時間)、モバイルWiMAXソリューションを持つ米Navini Networksの買収で合意したと発表した。Naviniは米テキサス州リチャードソンに本拠を置く未公開企業。買収金額は3億3000万ドルになる。Naviniの技術をバックに、現在急速にインフラ整備が進みつつあるWiMAXサービスの構築事業に弾みをつけるのがCiscoの狙いだ。
Naviniは主力製品のRipewaveを中心に、モバイルWiMAXインフラ構築に必要な機器の製造・開発を行うベンダー。特にMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)アンテナを利用した「スマート・ビームフォーミング」と呼ばれる移動体通信技術に強みを持っており、同分野のパイオニアとしても知られている。Ciscoでは既存のWi-Fiアクセスポイント技術とNaviniのモバイルWiMAX技術を組み合わせることで、無線ネットワーク技術の製品ポートフォリオ拡充を行い、エンタープライズならびに通信キャリア向けのブロードバンド・インフラ構築事業を強化する。