米Oracleは10月23日(現地時間)、同社が米BEA Systemsに提案している1株あたり17ドルでの買収提案について、早期での返答を促す書簡をBEA経営陣に対して送付したことを明らかにした。同提案に対する返事の期限は米西海岸時間(PDT)で10月28日(日曜日)の午後5時で、それまでに提案を呑まず、株主決議を拒んだ場合、買収提案を引き下げるとコメントしている。また書簡には同社社長のCharles Phillips氏名義で、Oracle側では買収交渉が長引くことを良しとしない旨を示す文が添えられている。

10月9日にOracleはBEAに対して1株あたり17ドル(総額約67億ドル)の買収提案が行った。同社は17ドルという買収提案が、9日前日の取引終了時点の株価に対して21%、対52週平均価格で31.5%、BEA株主による売却提案前の株価に対して44%のプレミアをそれぞれ乗せた金額である点を強調している。だがOracleの買収提案発表直後にBEAの株価は急騰して18.82ドルまで上昇しており、原稿執筆時点の23日昼過ぎ(EDT)の段階でも17ドル台後半の価格で推移するなど、すでにOracleの提案価格を上回っている。そのため、BEA経営陣が現状のままOracleの提案を受け入れる可能性は低いとみられる。