オービット・ミューズテクスはこのほど、オランダAudio Ease社のプラグイン「Speakerphone」を近日発売すると発表した。価格はオープン、推定市場価格は7万5千円前後となっている。
Speakerphoneは、さまざまなスピーカー環境を再現するプラグイン。単純にスピーカーの音響特性のみを再現するのではなく、そのスピーカーが設置されている環境まで含めてリアルにシミュレートすることが可能だ。
たとえば、携帯電話を通した雑音が混じる通話音や遠くから聞こえてくるトランジスタラジオの音を再現する、といったことも可能。操作は何百種類も付属するプリセットを選ぶだけとシンプルだが、もちろん自分で設定することも出来る。
同製品はAltiverbの技術を採用、すべての環境を合成できるコンボリューション・エンジンを搭載している。何百種類ものスピーカーを用いて作成した環境音やエフェクト、サンプルライブラリを自由に組み合わせることが出来るほか、この付属サンプルライブラリは5GBもの大容量となっており、レコードのスクラッチ音やラジオのチューニングダイヤル、そしてコンプレッションにディストーションといったエフェクト、ビットおよびサンプリングレート変換による音質変化、コンボリューション・リバーブなどが含まれている。またビンテージギターアンプやエフェクトを再現する、といったことも可能だ。
対応OSはWindows XP/Vista、Mac OS X 10.3.9以上(10.4以上推奨)、対応プラグイン形式はVST、RTAS、Audio Unit、MASとなっている。