ネットスターは、複合カフェ業界向けのフィルタリングサービスを開始したことを発表した。ビジネスルータ上で動作する同社の法人向けフィルタリングサービスをベースに、複合カフェ向けにカスタマイズしたもの。ランシステムの運営する「スペースクリエイト自遊空間 BIGBOX高田馬場店」(10月19日開店)が導入第1号となる。
同サービスでは、ルータ配下の端末からのネット閲覧を一括制御できるため、各端末へのソフトのインストールが不要。さらにフィルタリング有無の切り替えなど、大規模店舗への導入にあたっての日常的な運用負荷軽減策が検討された。
今回の事例では、ランシステムが店舗のPOSとフィルタリングシステムを連動させ、入店時にPOSで会員証を読み取ることで年齢を確認、未成年の場合は使用するブースの端末でフィルタリングがONになるという仕組みを構築した。また、店舗での運用実験においてはフィルタリング精度の高さについても確認が行われた。
未成年者の複合化カフェ利用でネット犯罪に巻き込まれるケースが懸念される中、業界団体がフィルタリングソフトの導入を推進しているものの、コストや管理運用の負荷が課題となって導入率はまだ低いという。