米IBMは17日(現地時間)、マッシュアップアプリケーションやAPIを公開しているProgrammableWebがOpenSearchへ対応し、さらにIBMのマッシュアップツールであるQEDWikiを用いて検証テストが完了したことを報告した。これにより、マッシュアップにおけるAPIやウィジェット、各種フィードの検索や利用が容易になったという。
ProgrammableWebはマッシュアップやそのAPIを集め、カタログとして公開している。ユーザーはProgrammableWeb上で公開されているマッシュアップ部品を用いて組み合わせることで、自分の用途や業務に合った新たなアプリケーションを構築することが可能になる。IBMでは今年春にQEDWikiという名称のマッシュアップツールを公開しているが、これはビジネスユーザー向けのアプリケーション作成ツールで、プログラムの知識のないような人でも複数のマッシュアップ部品を組み合わせて簡単にアプリケーション構築を可能にするもの。QEDWikiはWebアプリケーションとして公開されており、同じくIBMの提供するマッシュアップ・リポジトリのMashup Hubと組み合わせることで独自のアプリケーション開発が行える。IBMではQEDWikiとMashup Hubの2つを「Mashup Starter Kit」の名称でパッケージにし、企業ユーザー向けの新しいタイプの開発ツールとして同社alphaWorks上で提供している。
一方のOpenSearchは、米AmazonのA9.comが開発した検索フレームワークで、検索エンジンの出力結果をXML形式の共通フォーマットに変換し、RSS/Atomフィードリーダのようなアプリケーションを介して再利用可能な仕組みを提供する。これにより、Webブラウザ以外のアプリケーションで検索結果を吟味したり、あるいは複数の検索エンジンの結果を組み合わせてメタ検索のような仕組みを構築することもできる。今回ProgrammableWebがOpenSearchの対応を完了したことで、この仕組みを利用して同サイト内のカタログの参照と、それを利用したアプリケーション作成がより容易なものとなった。IBMのMashup Starter KitもOpenSearchをサポートしており、OpenSearchの仕組みを通してQEDWikiによるProgrammableWeb利用が可能になっている。