KDEプロジェクトは17日、統合デスクトップ環境KDEの次期バージョン「KDE 4.0」のβ第3版を開発者向けに公開した。日本時間の18日時点では、KDEをサポートするLinuxディストリビューションからのバイナリパッケージの提供は開始されていない。
KDE 4.0 β3では、これまでにリリースされたα1/2およびβ1/2から大幅に内容が見直された。KDE 4.0の目玉機能とされるデスクトップシェル「Plasma」は、β2の段階から提供されていたアプレットやアイコンにくわえ、タスクバーやパネル、壁紙などの要素を整備。KDE 4.0で提供予定の機能の基本部分は実装を完了したという。
PIMアプリケーションの開発を進めるKDE PIMプロジェクトの成果も反映された。同プロジェクトは、KDE 4.1で実装予定の新しいPIM用サービス「Akonadi」の開発をメインに進めているが、リマインダーツールの「KAlarm」に複数マシンでアラーム情報を共有することが可能になるなど、KDE 4.0の時点で提供開始される機能が追加されている。
オフィススイートには、同日リリースされた「KOffice 2.0 α4」を収録。KWordとKSpread、およびKFormulaでのOpenDocumentフォーマットのサポートが改善されたほか、KSpreadではOpenFormulaプロジェクトが定義する20の関数を新たにサポートするなど、機能の追加が行われている。KOffice 2.0は、2008年第1四半期にリリースされる予定。