The OpenSymphony, the Compass Framework Projectは16日(米国時間)、Compass Frameworkの最新版となる「Compass Framework 1.2」を公開した。Compass FrameworkはJavaで実装されたObject to Search Engine Mapping(OSEM)フレームワーク。検索エンジンLuceneを採用しており、階層状に検索できる。プロダクトはApache License Version 2.0のもとで公開されている。
Compass Framework 1.2は、1.1と比較してパフォーマンスが向上しているほか、多くの改善やバグ修正が施されている。
まず、1.2ではnullをnullとして扱えるようになった。クラスのプロパティをマッピングする段階でnull値を設定できるようになったため、プロパティ値が実際にnullとされている場合にインデックスにおいて同様にnullが保持されるようになる。このため値を持っていないプロパティの検索が今までよりも簡単になった。
これ以外にも、プロパティ管理IDや非整列モードではない場合の動作が改善されている。
Compass Frameworkはアプリケーション開発に検索エンジンの機能を提供するという点でかなり特徴的なプロダクトだ。オブジェクトマッピング/開発フレームワークとしてSpring Framework、Hibernateを使うことが多いが、Compass FrameworkではこのレイヤでLuceneを使った検索機能を用いようと考えている。従来の方法と比較して、オブジェクトマッピングやオブジェクト検索機能を簡単に導入できる点が利点だ。
Compass Frameworkは簡単に組み込めるため、ORマッパの採用を検討しているが大仰な状況にしたくないという場合には一度検討してみるといいだろう。