マイクロアドは、広告配信ネットワーク「MicroAd(マイクロアド)」上におけるターゲティング別CTR(クリック率)について調査を行い、その結果を発表した。広告主サイトを訪問したことのあるユーザーに対して、最適な広告を再配信する「リターゲティング」では、全くターゲティングを行わない場合と比較してCTRが約5.4倍となった。

今回の調査では、ノンターゲティングの場合を基準値として、リターゲティング、コンテンツ連動・行動ターゲティング、地域・回線ターゲティングそれぞれのCTRを調査、比較。その結果、コンテンツ連動・行動ターゲティングが基準値の約1.5倍であるのに対し、リターゲティングは約5.4倍と非常に高い数字を記録した。

リターゲティングは、過去に広告主サイトを訪問したがアクションを起こさずに離脱したユーザーに対して、改めて広告を配信する手法。ユーザーのWeb閲覧履歴を分析して配信する行動ターゲティングに似ているが、リターゲティングは広告主サイト側で閲覧者の履歴を持つ仕組みとなっている。同社ではこの手法について、特に比較検討を要するサービスや高額な商品などの広告に親和性が高いのではないかと分析している。

ターゲティング手法 配信ロジック CTR比較
リターゲティング 広告主サイトを訪問したことのあるユーザーに対して、最適な広告を再配信 5.4倍
コンテンツ連動・行動ターゲティング コンテンツに連動した広告を配信するコンテンツ連動型と、ユーザーのWeb閲覧履歴等に基づいて最適な広告を配信する行動ターゲティングの組み合わせ 1.5倍
地域・回線ターゲティング IPに基づいて閲覧者の地域やネット回線に応じて最適な広告を配信 0.9倍
ノンターゲティング ターゲティングを行わず、ランダムに広告を配信 基準値