NTTコミュニケーションズは17日、人間の嗅覚に訴えるサービス「香り通信」と視覚に訴える「デジタルサイネージ」(店頭などに設置された販促や広告に使われる映像媒体)を連動させた、香りの出る電子広告サービス「香るデジタルサイネージ」の実証実験を21日より開始すと発表した。実験は、映像と音で訴求するデジタルサイネージとその雰囲気にマッチした香りを連動させることで、集客効果や売り上げ効果を測定するというもの。

香り(嗅覚)と映像(視覚)でどれだけの集客効果が見込めるのか? 大変興味深い実験だ

実証実験の第一弾として、10月21日~12月下旬の期間中、東京・八重洲の「キリンシティ八重洲地下街店」にて、"ビールが飲みたくなる"、また"おいしくなる"ような香りの付いたヒーリング映像などをビアホール店頭にて放映。また、11月18日~12月15日の期間中は香りを出さずに映像のみを放映する予定だ。

実験で提供する香りは、レモンやオレンジといった柑橘系の心地よい香りだという。また、時間帯で香りを変えることでさらなる効果向上につなげたい考えだ。

同社では、香りが与えるマーケティング効果と同社提供のデジタルサイネージの売り上げ効果を統合し、新しいマーケティング手法の開発を目指したい考えだ。