JetBrainsは15日(米国時間)、IntelliJ IDEAの最新版となる「IntelliJ IDEA 7.0」を公開した。IntelliJ IDEAはJavaで開発された商用のJava統合開発環境。Java統合開発環境はすでにEclipse IDEやNetBeans IDEがOSSで提供されているが、軽快な動作感や優れたサポート機能でIntelliJ IDEAには依然として熱心なユーザがいる。
IntelliJ IDEA 7.0は1つ前のバージョン6.0がリリースされてから、ほぼ1年後に公開されたメジャーアップデートリリース。多くの機能追加や改善が実施されており、IntelliJ IDEAユーザはさっそくチェックをいれておきたい。
まずIntelliJ IDEA 7.0ではパフォーマンスが大幅に向上している。パフォーマンスの向上とともにキーハイライトのユーザビリティも向上。バージョンアップの効果を如実に体験できるポイントだ。6.0でもそうであったようにサクサク動作するエディタは7.0でも健在。エンタープライズアプリケーションを開発するためのセットアップも改善されている。
それ以外には最新版のSpring FrameworkとHibernateのサポート(コーディングアシスタント、インスペクション、コード解析パターン、リファクタリング、ビジュアルダイアグラムツール、強化されたSpring AOP対応)、Ruby/JRubyおよびGroovyのサポート、Axisサポート、JAX RPCサポート、JAXWSサポート、XFireサポート、統合されたVCS機能の提供、改善されたRational ClearCaseサポートなどがある。
またEclipse IDEとの連携性も向上しており、IntelliJ IDEAのプロジェクトデータをEclipse IDEでも活用できるようになった。Mavenとの相互接続性も向上している。クラスの依存性を視覚的に調査し改善するためのDSM(Dependency Structure Matrix)、デバッグ機能の向上、TestNGのサポートなどもある。
IntelliJ IDEA 7.0の新機能についてはすでに本誌でレビューが公開されているので参考にされたい。サクサク動作する軽快で高性能なJava統合開発環境を探しているならIntelliJ IDEA 7.0を調査の対象に加えるといいだろう。