米Napsterは10月16日 (現地時間)、デジタル音楽サービスの最新版4.0の提供を開始した。Webブラウザから同サービスにアクセスできるWeb版が追加され、Napsterの専用ソフトがインストールされていないWindows PC、MacやLinux搭載PCからも一部サービスを利用できるようになった。
NapsterはWebベースのアクセスを可能にすると共にサービスインフラを解放することで、ネット端末、ソーシャルネットワーキングサービス (SNS)やブログのようなWebサイトにサービスを拡張しようとしている。Web版NapsterはユーザーインタフェースにAjaxを活用し、ドラッグ&ドロップでプレイリストを作成できるなど、デスクトップ版に近い使い勝手を実現している。またFlashベースのミニプレーヤーも用意されている。利用できるサービスは、音楽のストリーミングとプレイリスト機能。ストリーミングサービスには、ユーザーの好みのアーティストの情報をNapsterのユーザーコミュニティのデータに照らし合わせて、数時間分のおすすめ曲のプレイリストを自動作成するautomixが追加された。またニューリリース、チャート、ネットラジオ、スタッフピック、プレイリストなどに、従来バージョンのNapsterよりも容易にアクセスできるように工夫されている。
デジタル音楽をダウンロードする場合は、デスクトップ版のソフトが必要になる。最新版はWeb版に近い、よりシンプルなデザインに変更された。
Napsterの米国におけるサービス料金は月額9.95ドル。ポータブル音楽プレーヤーに楽曲を転送できるNapster to Goは月額14.95ドルとなっている。Webアプリケーションを利用するにはInternet Explorer 6以上またはFirefox 1.5以上、Flash Player 8以上が必要。デスクトップ版ソフトウエアの要件はWindows XP/ Vista、 Internet Explorer 6以降、Windows Media Player 10以上だ。