Netcraftは11日(米国時間)、Webサーバの活動状況をまとめた報告書「October 2007 Web Server Survey」を公開した。2007年10月現在、同社は1億4,280万を越えるサイトからレスポンスを得ており、この数字は先月よりも760万ほど伸びた。先月の報告では、720万ほど伸びて「これほど高い伸びは調査を開始してからはじめてだ」とされていたが、今回はそれを上回る増加になったことになる。ただし、伸び率は5%ほどであり、先月の5.5%には劣る。サイト数で見た場合のインターネットは依然として急成長を続けている。

アクティブサイトで見た場合、Apacheは100万サイト以上の増加、Microsoft IISは300万近いサイトの増加になっている。また、Googleも90万ほど増加させており、Apacheの増加数に近い数字を残している。ただし、市場シェアでみた場合、Apacheが2.8%のマイナス、Microsoft IISが2.2%の成長、Googleが0.5%の成長と、先月と比べても市場シェアが大きく推移している。

現在、Apacheの市場シェアは47.8%、Microsoft IISは37.1%と10%以上の開きを確保している。依然としてApacheが市場でトップを維持し続けているが、2006年下半期からはじまった傾向と、2007年下半期から加速した傾向を加味すると、あと3ヵ月もすれば市場シェアが逆転する可能性がある。

この1ヵ月でMySpace、Microsoft Live.com、Google Bloggerはそれぞれ100万サイトを超える伸びをみせた。MySpaceとMicrosoft Liveの増加によってMicrosoft IISは5,000万サイトを超えるところまでやってきている。同サービスの動向がそのままアクティブサイトの市場シェアにリニアに反映されているため、同サービスが参加人数を増やしつづけるかぎり、ここ1年近く続いている傾向はそのまま継続されることになりそうだ。