Linspireは10日(米国時間)、デスクトップ向けLinux OSの最新版「Linspire 6.0」をリリースした。対応プラットフォームはIntel x86、同社オンラインストアでのダウンロード価格は49.95米ドル。
Linspire 6.0は、基盤となるディストリビューションにUbuntu 7.04を採用。Linuxカーネルのバージョンは2.6.20、Debianベースのパッケージ管理システムを使用するなど、Ubuntu 7.04に準じたパッケージ構成をとる。
Ubuntu 7.04との相違点としては、2万を超えるパッケージの選択/インストールをワンクリックで実現するサービス「CNR」に対応、StarOfficeやParallels Workstationといった商用ソフトの追加購入までサポート。統合デスクトップ環境にKDE 3.5.6を採用したほか、オープンソースのWebオーサリングソフトNvuを加えるなど、パッケージ構成が変更されている。
6月に発表されたMicrosoftとの提携を受け、Windowsとの互換性を向上させるソフトウェア群も追加。Windows Mediaファイルの再生を可能とするコーデックや、OpenOffice.org経由でMicrosoft Word 2007の文書(DOCX)を編集可能とするXMLトランスレータが同梱されている。