NECは10日、メモリデータベースを活用した業務パッケージ「DCMSTORE(ディシーエムストア)」シリーズの商品ラインアップを拡充したと発表した。

同シリーズはスーパーや量販店を対象に展開しているソフトウェア。すでに、スーパー/量販店向けのPOSシステム「DCMSTORE-POS」、発注処理/仕入処理/売上処理などの機能を搭載した基幹業務パッケージ「DCMSTORE-MD」、発注や棚割りなどを支援する「DCMSTORE-SA」、レシートデータに基づく多様な商品分析を行う「DCMSTORE-DWH」が提供されている。

今回リリースされたのは、「DCMSTORE-CRM」と「DCMSTORE-FMD」の2製品。前者は、顧客購買データをリアルタイムに分析し、販促効果の検証を支援するためのもので、後者は、衣料品の発注/販売/在庫管理を行うためのものになる。メモリデータベースを用いた流通業向けパッケージとしては業界最多の品揃えだという。

メモリデータベースは、その名のとおり、メモリ上で使用することができるデータベース。データ処理中にHDDなどへのディスク・アクセスが発生しないため、従来のリレーショナルデータベース用いたシステムと比較して高速に処理を実行することが可能だ。NECでは、50~5000倍の高速化が図れるとしている。

「DCMSTORE-FMD」は先行的にスーパーマーケットのライフコーポレーションに導入されているという。NECでは、「DCMSTORE」シリーズについて、今後3年間で200億円の販売を目標にしている。