Mandrivaは9日(フランス時間)、デスクトップ指向のLinuxディストリビューション「Mandriva Linux 2008」のダウンロード提供を開始した。対応プラットフォームはIntel x86およびx86_64、CD-ROM1枚で構成される「One」とCD-ROM3枚またはDVD-ROM1枚の「Free」は無償配布されるが、サポートやプロプライエタリなソフトが同梱される「Powerpack」は有償(ダウンロード版は39ユーロ)で提供される。

今回のリリースは、2007年4月に公開された「Mandriva Linux 2007 Spring」のバージョンアップ版という位置付け。バージョン2.6.22.9のLinuxカーネルを採用、統合デスクトップ環境にはGnome 2.20とKDE 3.5.7を収録したほか、3Dの外観を持つウインドウマネージャCompiz Fusion 0.5.2を同梱。OpenOffice.org 2.2.1とMozilla Firefox 2.0.0.6などデスクトップ向けアプリケーションのほか、OpenJDKから派生したオープンソースのJava開発キット「IcedTea」など、最新のオープンソースソフトウェアが多数収録されている。

Mandriva Linuxは、フランスなど欧州を地盤とするLinuxディストリビューション。2005年にMandrakeSoft(当時)がブラジルのLinuxベンダーConectivaを買収、両社の社名をあわせたMandrivaへと社名が変更されたことに伴い、製品名もMandrakelinuxからMandriva Linuxに変更された。