Googleは5日(米国時間)、「Google Desktop 5.5 Beta」においてGoogle DesktopのガジェットがiGoogleにおいても使えるようになったことを発表した。このため、これまでのiGoogleでは実現されていなかったガジェットとデスクトップとの連携が可能になっており、例えばiGoogleガジェットを経由してGoogle Desktopと連動し、音楽データを演奏するとか、ワイヤレスシグナルの状況をチェックするとか、iGoogleにおいてもPCの機能を活用した操作ができるようになる。すでにiGoogleコンテンツディレクトリでGoogle Desktopのガジェットも表示されるように改善されている。
Google Desktopは、PCに対してデータの検索機能を追加するのみならず、ガジェットやサイドバーを配置してデスクトップのパーソナライズを実現するツールアプリケーションでもある。このため、パーソナライズの統一性という点からGoogle DesktopでのガジェットをiGoogleでも使えるようにならないかという要望があった。これが今回、Google Desktop 5.5 Betaで実現されることになったわけだ。どのようなガジェットが使えるかはdesktop.google.comと入力したiGoogleコンテンツディレクトリでチェックできる。5.5 BetaではiGoogleとの連携が可能になったのみならず、Outlook検索機能も改善されている。
Googleは2007年6月19日(フランス時間)、Google Press Dayでパーソナライズに注力していくことを発表しているわけだが、Google Desktop 5.5 BetaがiGoogleに対応したことでこの流れをさらに推し進めることになる。Google DesktopとiGoogleが連動することでパーソナライズの統一性が向上するうえに、Webサービスとデスクトップという垣根はさらに曖昧なものになる。Webブラウザのパーソナライズページがデスクトップと連動することはユーザエクスペリエンスの面で大きな変更だ。Google Desktop 5.5正式版のリリースには特に注目しておきたい。