VMwareプロダクトの次期最新版になると見られる「VMware Infrastructure 3.5」および「VMware ESX Server 3i」は2007年12月に一般公開となるようだ。次期プロダクトラインは競争が激しい仮想化ソリューション市場における訴求力を高める目的で、ラインナップが次のように変更されるとみられる。
- VMware ESX Server 3i - エンタープライズエントリモデルへ変更
- VMware Infrastructure 3.5 Foundation Edition - 旧Starter Edition
- VMware Infrastructure 3.5 Standard Edition - Foundation+高可用モジュール
- VMware Infrastructure 3.5 Enterprise Edition - 全機能搭載
従来からエンタープライズレベルのプロダクトとされてきたESX Serverは「VMware ESX Server 3i」として、エントリレベルのエンタープライズ仮想化プロダクトという位置づけに変更される。VirtualCenterからの管理はできない。スタンドアロンで販売され、500ドル未満で購入できるようになる見通しだ。中小企業向けの基幹プロダクトという位置づけになるだろう。
かわりに従来まで一時的な位置づけにあったInfrastructure Starter Editionが「VMware Infrastructure 3.5 Foundation Edition」となり、「VMware Infrastructure 3.5 Standard Edition」および「VMware Infrastructure 3.5 Enterprise Edition」の3エディションでVMware Infrastructureプロダクトラインを構成するようだ。Foundation EditionはVirtualCenterからの管理が可能でVMware Server 2.0ホストへも対応するとみられる。ただし対応するESX Server 3.系ホストは3つまで。
Standard EditionはFoundation Editionに高可用モジュールを追加したエディションとなり、すべての機能が詰め込まれるエディションがEnterprise Editionとなる。特に今回注目すべきはVMware ESX Server 3iが廉価な価格帯でスタンドアロンプロダクトとして販売される点にある。仮想化プロダクトやソリューションは競争の最中にあり、VMwareはESX Server 3iを廉価にスタンドアロン販売することで中小企業に対する訴求力を高める狙いがあるとみられる。仮想化技術の活用を模索している中小企業や大企業の部門担当者は次期「VMware ESX Server 3i」の登場に注目しておきたい。