Miss America OrganizationとChildren's Educational Network (CEN)は、子供向けにカスタマイズされた教育用Webブラウザ「Miss America Kid-Safe Web Browser」を無料配布する。すでに申し込み受付が開始されており、米国時間の10月4日にもダウンロード提供が始まる見込みだ。

Miss America 2007に選ばれたLauren Nelsonさんが子供を狙ったネットでの犯罪取り締まりに協力する活動を行っており、子供用Webブラウザを提供しているCENと共同プロジェクトをスタートさせたことからMiss AmericaブランドのWebブラウザが誕生した。Nelsonさんは13歳の時に、友人と訪れたチャットルームで知り合った人物から電子メールで不快な写真を送られた経験があるという。

Miss America Kid-Safe Web Browser

Miss America Kid-Safe Web Browserは、同ブラウザ以外でのインターネットへのアクセスを制限する"デスクトップ・ロック-ダウン"機能を備える。同ブラウザからは子供たちが見ても安全と判断された10,000以上のサイトにアクセス可能。子供たちのネット利用は両親が管理でき、子供の年齢に合わせてアクセス可能なサイトを増減させたり、新たなサイトを追加できる。

子供たちは専用のオンラインポータルを中心にWebブラウジングする。Miss America Kid-Safe Web Browserを立ち上げるとアニメーションのミス・アメリカが登場し、安全なネットの楽しみ方を言葉でアシストする。子供たちがミス・アメリカに電子メールを読んでもらったり、両親が子供に伝えたいメッセージをミス・アメリカに代弁してもらうようにプログラムすることも可能。ポータルを通じて子供たちは、教育用ゲームで遊んだり、仮想マネーを使った様々な活動を行えるという。

電子メール機能は、有害なスパムメールを子供たちが受信しないようにバディリストに登録したメンバーとのメッセージ交換に限られる。また子供たちがネットを通じて自分や家族の個人情報を外部に漏らすのを防ぐフィルター機能が用意されている。

CENとMiss America Organizationは、無料版に続いて、電子メールアカウントや教育プログラムなどの有償サービス付きのプレミア版の提供も計画しているそうだ。