ヤマトロジスティクスは1日、リコール/自主回収への総合支援サービス「クロネコヤマト・リコールサポートサービス」を開始した。
同サービスは、ヤマトグループの経営資源である「宅急便ネットワーク(LT: Logistics Technology)」「情報追跡システム(IT: Information Technology)」「代金決済機能(FT: Financial Technology)」を活用し、専属のリコールサポートコンダクターが依頼先企業に代わってリコール/自主回収にかかわるすべての業務を代行。集中コントロールすることで、より早く、より確実な回収を行い、回収率の向上や回収状況の確認などをの管理をワンストップで提供し、企業への安心の提供と社会的リスクの軽減を支援する。
ヤマトグループでは、これまでもリコール/自主回収に関する回収業務を宅急便ネットワークにより対応して行っていたものの輸配送が中心だったが、今回より、幅広い総合的な支援サービスとして、新たに開始するに至った。従来のリコール/自主回収業務では、回収開始までの初動期間に2週間ほど要していたが、新サービスでは同社の宅急便ネットワークと情報システムを組み合わせた仕組みにより、素早い対応を可能にする。回収用資材や交換品の配送がなく、回収先が特定されている場合、宅急便引取サービスにより、最短で翌日から全国で一斉回収することも可能だ。同社が擁する、車両台数約4万5,000台、約3,700拠点、取扱店約28万店の宅急便の全国ネットワークを活用するため、消費者にとっても使いやすく、身近でわかりやすいため、より早くより確実な回収を実現する。
また、ヤマトグループの各社によるさまざまな機能を活用し、消費者への告知案内から回収依頼の電話受付・資材良品配送・回収・検品・保管・廃棄・関係省庁への報告資料作成まですべての業務を代行。すべての業務を集中コントロールするため、利用する企業は煩わしい手配業務が軽減するだけでなく、情報管理の面でも安心できる。
さらに、専用トレーシング技術により、回収依頼受付から資材良品配送、回収状況、全体の進捗状況を専用Web画面を通して、いつでもひと目で確認することが可能で、ワントレースで管理できる。消費者ひとりひとりひとりの回収状況を個別に確認することができ、消費者からの配送状況の問合せにもスムースに対応することが可能だ。