Compiz.orgは1日(米国時間)、OpenGLの技術を活用した3Dウインドウマネージャの最新版「Compiz 0.6.0」をリリースした。2日時点では各種UNIX系OSに対応するソースコードのみ公開されているが、OSディストリビュータから順次バイナリパッケージの提供が開始される見込み。

今回のリリースでは、マルチプルディスプレイのサポート向上や、デスクトップの大きさをダイナミックに変更する機能が改良された。プラグインや設定値などの情報を扱うXMLベースのメタデータシステムが整備されたほか、Cubeプラグインで透過表示をサポートするなど、バグフィックスを含め多くの点で機能が向上している。

同梱のプラグインも見直され、FUSEファイルシステムへのアクセスが可能になる「Fs plugin」、Compizのフレーム内で動画を再生する「Video plugin」など、計4種のプラグインが追加された。GnomeとKDEへの対応も改善、KDE使用時のウインドウタイトルがUTF-8に対応したほか、Gnome/GTKではマウスホイールが使用可能になっている。