組み込みOS「VxWorks」の開発元である米Wind Riverは、組み込み機器向けのLinux「Wind River Linux Platform」を今年12月にリリースすると発表した。本製品はリアルタイム性を備えたOSと開発環境、関連ソフトウェアを組み合わせたもので、Linux Kernel 2.6.21をベースとしている。

本製品はLinuxカーネルのほか、開発から検証、製品管理までを行うEclipseベースの統合開発環境「Workbench」、カーネル空間とユーザ空間の両方に対応したデバッガ、GCC4ツールチェーンなどが含まれる。そのほか、ネットワーク機器向けやメモリ制限の厳しいコンシューマ機器向けの拡張機能なども備えている。また、64ビットアーキテクチャにも対応。ハードリアルタイム拡張である「Wind River Real-Time Core for Linux」などのBSP(ボードサポートパッケージ)をサポートしている。

なお、同社では本製品のテクニカルサポートやカスタマイズ、コンサルティング、受託開発といったサービスも提供する。