ソフトバンク・ヒューマンキャピタルは、全国のインターネット関連業界で働く20~30代の男女400名を対象にした「セカンドライフに関する意識調査」の結果を発表した。それによるとセカンドライフを知っていても「使ったことがない」が79.0%。企業の参入については「様子を見て参入すべき」が36.4%、「参入する必要はない」が30.9%と、慎重・否定の意見が多数となった。
知名度はあるが、ハマッている人はわずか
アンケートは20~30代 男女400名(男性200名、女性200名)に対してネット上で行われた。「セカンドライフを知っていますか」という問いに対して「よく知っている・概要は知っている」が77.3%となったが、そのうち実際に使ったことがあるのは21.1%。「よく使っている」という回答は1.0%で、「mixi」や「ニコニコ動画」に見られる"中毒性"のようなものは強くないようだ。
セカンドライフを使ったことがありますか。または、現在使っていますか(n:309) |
また、「名前は聞いたことがある・知らない」と回答した人にサービスの概要を説明した上で「セカンドライフを使ってみたいですか」と質問したところ、「すぐ使ってみたい」が3.3%に対して、54.9%が「今のところ使う気はない」と回答。知名度が上がれば即ユーザー数増加、とはいかない様子がうかがえる。
セカンドライフ参入効果は賛否両論
企業のセカンドライフ参入については「セカンドライフ上で情報を提供したい企業は今参入しておくべき」が11.3%、「広告代理店等、セカンドライフへの参入支援をしている企業は今参入しておくべき」が9.3%に対して、「一時的な流行のため、参入する必要はない」が30.9%と、賛否両論となっている。現在参入している企業の活動については「参入後のマーケティング効果が見えない」が18.5%、「メディアに取上げられる以外の効果は見えない」が42.3%と厳しい意見が多い。
あなたは企業のセカンドライフへの参入についてどのように考えていますか(n:400) |
「セカンドライフの可能性についてどのように考えていますか」という問いに対しては「マーケティングとしての効果は今後伸びる可能性がある」が33.2%、「ユーザー数は伸びると思うが、マーケティングとしての効果は見込めない」が22.3%、「ユーザー数もマーケティングとしての効果も衰退する」が40.2%と、こちらも意見が割れた。
セカンドライフより動画サービスに注目
また、セカンドライフ以外のWebサービスを含めて「今後利用ユーザー・人気が伸びると思う」ものを聞いたところ(単位は回答数)、「動画ストリーミング」が243と他を大きく引き離した。一方「仮想空間(セカンドライフ)」は135で、参入には慎重な意見ながらも、サービスとしては可能性を見込むという考えもあるようだ。