ドリコム ビジネスソリューション営業本部オフィス営業部マネージャー山本直人氏。社内ブログや社内SNSを担当している |
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と言えば、日本では「mixi」や「GREE」、「モバゲータウン」などが有名であり、友人とリンクという形でつながり、日記やコミュニティなどで交流するネット上の社交場として知られる。最近、その社内版である社内SNSや社内ブログに注目が集まっている。「社内SNSと社内ブログは競合することが多いが別物」と言う社内ブログ販売の大手、ドリコム ビジネスソリューション営業本部オフィス営業部マネージャー山本直人氏に話を伺った。
発信の敷居が低く情報を蓄積共有しやすい
社内ブログ・SNSソリューション「ドリコムブログオフィス」は、2004年9月、業界に先駆けてサービスの提供が開始された。現在までに野村総合研究所、日経ピーアール、東急エージェンシー、ハドソンなど300社以上が導入している。社内ブログ(イントラブログ)とは、企業内や特定の組織内でのみ公開されるブログのことだ。ただのブログとは違い、社内ブログはセキュリティの高い環境に守られているので、個人情報や企業内の機密情報が外に漏れることはない。
「ドリコムブログオフィス」のマイポータル |
「ブログを使う魅力は、何よりも情報発信の敷居が低いこと」と山本氏は言う。実際、導入した企業から好評なのが「現場の声を拾える」ことだ。たとえば、営業日報として利用して、現場で気付いたことや声を吸い上げて、営業ノウハウの蓄積ができるケースだ。開発アイディアを記事から拾い、実際にサービスが生まれたこともある。このように、これまで蓄積が難しかった種類のナレッジマネジメントが可能になるところが最大の魅力なのだ。形式が自由なため、時として組織に対する意見が出ることもあるが、建設的なものがほとんどでまず荒れることはないという。
また、ブログなので、発信した情報がカテゴリ別に保存、分類され、時系列で整理されること、コメントやトラックバックによってコミュニケーションが活発化し、双方向性がとれることなど、メリットはとても多い。RSSにより記事の更新通知を受け取れるのも便利な点だ。
社内ブログに求められることは、主に、業務に生きる情報をどうやって集め、共有するかということだ。その点、ドリコムブログオフィスは記事にファイルを添付でき、データの共有が簡単にできるようになっている。ニュースクリップ機能では、ワンクリックで気に入った外部のニュースやブログなどの情報を簡単に共有できる。また、トップポータル、グループポータル、マイポータルという3種類のポータル機能を用意。社内全体、任意に立ち上げたグループ単位、SNS機能でつながった人たちといった、異なる範囲のグループ間で社内ブログやクリップした記事の情報を一覧できる。