日本オラクルは25日、グローバル企業向けキャッシュマネジメントシステムである「Oracle Global Cash Management System(以下、Global CMS)」を10月1日より提供開始すると発表した。

キャッシュマネジメントシステムとは、企業/グループ会社の資金を集中管理するシステムのこと。グループ企業間での資金決済の際に生じる手数料や、不要な手持ち資金を削減できるというメリットがある。

Global CMSでは、資金管理、財務リスク管理、財務取引管理の3領域において以下のような機能を提供する。

  • 資金管理機能: グループ企業内の資金を集中管理する資金プーリング、取引先への支払いを一元化する支払代行、グループ企業間の債権債務の差額決済を行うネッティングなど

  • 財務リスク管理機能: グループ企業全体の金利/為替リスク管理、ポートフォリオ管理、信用枠管理など

  • 財務取引管理機能: グループ内の貸借取引のみならず、外国為替、資金調達、資金運用、ヘッジ取引などの各種金融取引を包括的に管理し、それぞれの取引の仕訳生成や支払業務から決算処理までを自動化できる

なお、同製品はSOA技術をベースに構築されており、銀行システムや社内会計システムとの連携が容易といった特徴もある。

対応プラットフォームは、AIX、 Solaris、HP-UX、RedHat Linux、Windows。価格は、最小構成の4ユーザーライセンスで1,500万円から。