Googleは19日(米国時間)、Google AdWordsに新しくインタラクティブなアドフォーマットである「Google Gadget Ads」を追加したことを発表した。Google Gadget Adsの登場は広告主に対してオンラインでユーザとコミュニケーションをとる新しい方法を提供する。既報のとおり、Google Gadgetが広告インフラストラクチャとして高い可能性を持っていることが示唆されていたが、正式なサービスとしてクランクインした格好になった。またGoogleの宣伝媒体に新しいインフラが追加されたわけだ。
Google Gadget AdsではGoogle Gadgetを経由して広告が可能。これは従来から存在するトラディショナルな宣伝と異なり、広告主から宣伝対象へ柔軟に、そしてタイムリーに広告を提供できるだけでなく、ユーザに対しても柔軟な方法で広告を表示させる機能を提供することになる。
Google Gadget Adsは基本的にガジェットであるためガジェットの特徴をそのまま引きついだ宣伝が可能。リアルタイムにデータフィード、画像、動画などをHTMLやFlashまたはそれらの組み合わせで提供でき、GoogleやWebサービスとして提供されている機能も織り交ぜたコンテンツで広告を発信可能だ。価格モデルはcost-per-clickとcost-per-impressionの両方がサポートされている。
同宣伝モデルはPepsi-Cola North America's Sierra Mist、Intel、ホンダ、Six Flags、Paramount Vantageなど有名なブランド宣伝を含んだβ提供で試用されており、良好な反応を得ているとしている。とくに従来の広告媒体と違ってガジェットというインタラクティブなインフラを通じてユーザとインタラクションをとれる点が評価されているようだ。
Google GadgetはiGoogleなどに利用されている。ユーザ自身が積極的にガジェットを採用していることから、従来の広告媒体を使う場合と比較して目的とするユーザから積極的なフィードバックが期待できる。ユーザの操作内容に関連づけてよりタイムリーな宣伝を提供できる点も興味深い。既報のとおりモバイルやGoogle Gadget Adsなど同社の広告戦略は順調に発展しているようだ。