Rubyアソシエーションおよび伊藤忠テクノソリューションズは19日、Rubyの正しい知識を身につけたエンジニアの育成を促し、Rubyによるシステム開発の普及を目的として「プログラミング言語Ruby資格認定試験」を開始することを発表した。試験内容はRuby開発者でありRubyアソシエーション理事長であるまつもとゆきひろ氏監修の下に作成されたもの。第1回目は10月27日に島根県松江市で実施され、第2回目、3回目は東京および松江市の2会場でそれぞれ12月1日、2008年1月19日に開催される。2008年2月からはインターネットを経由して英語による試験も提供される見通し。
Ruby認定試験はRubyを活用したシステムの設計、開発、運用を担当するエンジニア、Rubyでシステム提案を行うコンサルタント、Rubyを教える講師などを対象としている。同試験の合格者にはRubyを使ったシステム開発に対する基礎知識を応用力を持つことが認められ、「Ruby Association Certified Ruby Programmer」として認定される。
認定試験が普及することで学習のマイルストーンが明確になるとともに、企業におけるRuby技術者の採用基準が明瞭になることで雇用判断に役立つことになる。当初用意される試験は90分、出題数50問選択式のペーパー試験で、参加費用は1万5,750円。申し込みは伊藤忠テクノソリューションズ Ruby認定試験窓口などに取り合わせるといいだろう。
同資格認定試験において認定業務を担当するのは伊藤忠テクノソリューションズ。同アソシエーションからの委託という形で認定事業を担当する。同社は2007年1月からRuby on Railsの教育コースを開始するなどRubyへの注力を続けてきた。Ruby Associationと連携することでRubyの普及を促進する狙いがあるとみられる。