富士通エフ・アイ・ピー(以下、富士通FIP)は19日、環境経営情報システム「SLIMOFFICEEX」を発表した。データ収集から経営分析までをサポートし、環境経営の実現を支援する本格環境会計システム。9月より販売を開始する。

同社によれば、企業側は、電気/紙の使用量などの環境負荷データや、植林/海岸清掃などの環境活動等の情報といった企業活動に関わる環境データを収集、それらを神戸大学大学院國部克彦教授からアドバイスを得て決定した"10種類の環境経営指標"によって評価できる仕組み。収集から環境経営指標を使った経営分析までを一貫して行う本格的な環境会計機能を搭載したシステムは「国内初」(同社)という。各種経営指標と環境データを組み合わせて分析することで、企業の環境活動に要する費用が経営へ及ぼす影響/効果を客観的に把握でき、環境保全コスト/環境改善効果/利益のバランスが取れた、より効率的な経営の実現を支援できるとしている。

データの収集においては、ワークフローに沿ったデータ入力の依頼、期限後の催促メールの自動発信、入力チェック機能など、きめ細かな機能が充実。現場側のデータ入力、および本部側のデータ収集/チェック/管理を大幅に効率化している。

収集された企業の環境データがあれば、特別なカスタマイズをすることなく、ユーザーの組織や必要な環境データに合わせた導入ができるなど柔軟性にも富んでいる。データの入出力には表計算ソフト「Excel」を利用。集計データや分析結果は、そのまま ISO14001などの第三者認証取得活動や環境報告書などにも利用できる。また、表の登録や調査項目の加除修正も容易に可能なため、システム改廃のための外部委託が不要となり、運用コストを抑制、法規制改正などによる報告書式の変更にも柔軟に対応できるという。

「SLIMOFFICE EX」のしくみ