The jQuery projectは17日(米国時間)、jQueryの新しいライブラリである「jQuery UI」を発表した。jQuery UIはjQueryで開発されたテーマ機能に対応したインタラクションウィジェットライブラリ。jQuery UIはhttp://ui.jquery.com/において提供されることになる。jQueryはJavaScriptで開発された軽量なAjaxフレームワーク。動作が高速でサイズも小さいという特徴がある。XPathを指定して動作する仕組みを採用している点も特徴的だ。

jQuery UI プロジェクトサイト

jQuery UIは高品質で再利用可能なウィジェットコンポーネントの開発に注力して発足したプロジェクトでかつ成果物。jQueryの機能を追加する場合に使われるプラグインと同様に提供されているが、すでに多くのデモンストレーションやドキュメント、テーマを提供するなどかなり高いクオリティで提供されている点が注目される。

現在提供されているテーマは"Flora"。部分的な実装でしかないが"Light"および"Dark"という2つのテーマも提供されている。jQuery UI向けのテーマを開発するための情報は来週中にも同チームから提供される見通しになっている。

jQuery UIが動作するには16日(米国時間)にリリースされたばかりのjQuery 1.2.1以降のバージョンが必要。jQuery UIはすでにかなり高いクオリティのプロダクトを提供しているが、まだ開発段階という状況にあり、今後も頻繁に変更されていく可能性がある。jQuery UIの提供しているコンポーネントやテーマは魅力的だが、Webアプリケーション開発への採用はもうしばらく様子を見た方がいいだろう。興味がある場合は実験的取り組みとして調査してみるといいだろう。

画像ビューアデモ - スライダーバーで画像がスムーズに拡大縮小する。表示アニメーションもなめらか

グラフ表示デモ - 実用的に使える様子がうかがえる

それ以外にも目的ごとに細かいデモが提供されている

http://ui.jquery.com/ではjQuery UIを使ったデモンストレーションが提供されている。jQuery UIの機能を確認するにはもっとも適切だ。興味がある場合には試してみるといいだろう。