The FreeBSD Projectは17日(米国時間)、「FreeBSD Summer of Code 2007」にエントリした25のプロジェクトのうち、22のプロジェクトが成功裏に終了したことを発表した。残り3プロジェクトはまだ完成していないが、目的に向かって前進しているという。
完了したプロジェクトは次のとおり(学生、メンター順。敬称略)。
- freebsd-update(8)GNOMEフロントエンド (Andrew Turner, Joe Marcus Clarke)
- マルチキャストDNSレスポンダ (Fredrik Lindberg, Bruce M. Simpson)
- データベースバックエンドを活用したユニファイドports / packageシステム (Garrett Cooper, Kirill Ponomarew)
- スーパートンネルデーモン (Matus Harvan, Max Laier)
- lockmgr(9)の再実装
- Apple MacBookへのFreeBSD対応 (Rui Paulo, Andre Oppermann)
- セキュリティレグレッションテスト (Zhouyi ZHOU, Robert Watson)
- GVinum拡張 (Ulf Lilleengen, Lukas Ertl)
- TCP/IPレグレッションテストスイート (Nanjun Li, George V. Neville-Neil)
- syscallオーバーヘッドの回避 (Jesper Brix Rosenkilde, Scott Long)
- OpenBSD sysctlハードウェアセンサーフレームワークの移植 (Constantine A. Murenin, Shteryana Shopova)
- 分散監査デーモン (Alexey Mikhailov, Bjoern A. Zeeb)
- 汎用入力デバイスレイヤ (Maxim Zhuravlev, Philip Paeps)
- bus_alloc_resources()の更新 (Christopher Davis, Warner Losh)
- BSD bintools プロジェクト(Part I) (Kai Wang, Joseph Koshy)
- LinuxulatorをLinux 2.6へ更新 (Roman Divacky, Konstantin Belousov)
- FreeBSD 'safety net' IOロギングユーティリティ (Sonja Milicic, Lukas Ertl)
- 監査ログ解析ツール (Liu Dongmei, Robert Watson)
- FreeBSD Ports Collectionインフラストラクチャの改善 (Gábor Kövesdán, Andrew Pantyukhin)
- PXEにおけるHTTPサポート (Alexey Tarasov, Ed Maste)
- FreeBSDグラフィカルインストーラfinstall (Ivan Voras, Murray Stokely)
- Linux KVM移植 (Fabio Checconi, Luigi Rizzo)
これらの成果物のうち、ほとんどはマージ時期が明らかになっていない。しかし早ければ7.0-RELEASEまでに、遅くとも7.x系や8.x系でマージされることになるとみられる。注目すべき機能も多く、今後のFreeBSDの目玉の機能となりそうだ。
なお、同プロジェクトは個々のプロジェクトを推進したメンターと学生、 SoCプログラムを立ち上げ賞金を用意したGoogleに感謝の意を表明している。