Mozillaは17日(米国時間)、メール/ニュースクライアント「Thunderbird」の開発 / 販売に特化した新会社を設立する方針を固めた。Mozilla CorporationのCEO・Mitchel Baker氏が、公式ブログ「mitchell's blog」上で明らかにしたもの。

Baker氏は2007年7月、同ブログ上でThunderbirdの扱いに関する提言を実施。ThunderbirdにはFirefoxと同等のリソースを割けない立場を明らかにしたうえで、ThunderbirdをMozillaから独立させコミュニティの手に委ねる前提のもと、新しい非営利団体を設けFirefox同様のビジネスモデルを追求する第1案、Thunderbirdに特化したMozillaの子会社を新設する第2案、ユーザコミュニティ主導で活動する第3案を提示、議論を呼びかけていた。今回の発表は、Mozillaが第2案を選択したものと解釈できる。

新会社は数週間内に設立手続きが開始され、Mozilla Corporationが当座の資金として300万ドルの拠出を計画。運営メンバーには、Komodo IDEなどの製品で知られるActiveState社の最高技術責任者、David Ascher氏の参加が予定されている。新会社の目標には、Thunderbirdのサポートを継続すること、Thunderbirdをより高品質・高機能なメールソリューションへ移行させること、新しいインターネットコミュニケーションツールを創出することなどが挙げられている。