日本ヒューレット・パッカード(以下、HP)は18日、ID管理ソフトウェア製品群を強化し、「HP Identity Center」として提供を開始すると発表した。
HPが今回新たに定義した「HP Identity Center」は、ID管理を行うソフトウェアで構成される。具体的な製品として、同社は、異なる認証システム間を連携させてID管理を行う「HP Select Federation」の最新バージョン「HP Select Federation 7.0」を10月1日に出荷開始する。
同製品は、インターネットを介して異なる拠点のシステムなどにアクセスする場合にその都度必要になるログイン(およびネットワークタイムアウトによる再認証)の手間を省くことが可能で、信頼関係を保証したシステム間であれば、ある拠点で行った認証結果を使ってそのままその他のシステムにもログインすることができる。ネットワークのタイムアウトによるセッションの切断を防ぐことも可能だ。
また、今回新たに追加された"拡張Broker機能(Federation Router)"により、連携先で使用する認証連携プロトコルの方式を気にすることなく、さまざまな連携が行えるほか、"CardSpace"や"ID-WSF2.0"など最新のID情報管理プロトコルへの対応を強化。そのほか、"Oracle Identity Federation"や"Windows Kerberos(Inbound Windows Integration)"など、各種認証システムへの連携範囲が拡張され、XML標準化団体OASISによる"プロビジョニング情報交換仕様SPML(Service Provisioning Markup Language)"に準拠し、Select Identityからユーザー・アクセス権などのリソース情報を交換/管理することにより設定時間の短縮を実現している。
また、従来から提供されているID管理を行う"HP Select シリーズ"の3製品「HP Select Identity/Audit/Access」を組み合わせたパッケージ製品も提供。一般的なID管理に加え、内部統制のためのアクセス管理やログ収集などが容易になり、効率的なID管理のソリューションを実現する。
「HP Select Federation 7.0」の提供価格は、92万8,000円から。