Fedoraプロジェクトは13日(米国時間)、LinuxディストリビューションFedoraの最新テストリリース「Fedora 8 test 2」を公開した。対応プラットフォームはIntel x86とx86_64、PowerPC(64)の3種。パッケージおよびLive-CDを含む各種ディスクイメージは、各地のミラーサイトおよびBitTorrent経由で配布される。
Linuxカーネルv2.6.23を採用した今回のリリースでは、OpenJDKから派生したオープンソース版Java開発キット「IcedTea」を収録。コンパイラにはGCJが使用され、WebブラウザのJavaプラグインにも活用される。
デスクトップ環境には、OpenGLベースの3Dウインドウマネージャ「Compiz Fusion」を新たに収録。CompizとBerylに分裂していた開発プロジェクトが合流、8月に初の統合版であるバージョン0.5.2が8月にリリースされたことを受けたもの。Compiz Fusionの各種設定は、Gnomeのコンフィグレーションパネルから変更できる。また、起動画面などのアートワークは、Fedora Artチームが作成した「Infinity」に更新されている。
音声出力機構も見直され、新たにサウンドサーバの「PulseAudio」が収録された。PulseAudioはOSSやALSAなど既存のLinux用サウンドシステムの大半と互換性を持つほか、アプリケーションごとに異なる音量を設定できるなど、サウンドデバイスのプロキシとして活用することが可能。