米VMwareは9月11日(現地時間)、仮想化(バーチャライゼーション)環境でのライフサイクル管理を行うソフトウェアを開発するDunes Technologiesの買収を発表した。Dunesは2001年に設立された未公開企業で、スイスのローザンヌを拠点とする。買収金額等の詳細は発表されていない。なお、今回の発表は現在米カリフォルニア州サンフランシスコで開催中のイベント「VMworld 2007」で行われたもので、同イベントにはDunesも出展を行っている。
Dunesの開発するソリューションは、VMwareの仮想化インフラ上でプロセス管理の自動化を実現する。これにより、インフラ内のバーチャルマシン(VM)の呼び出しから終了まで、一連のライフサイクル管理の自動化が行えるようになる。既存のVMware Lab ManagerやVMware Virtual Desktop Managerなどの自動化管理ツールとの組み合わせで、VM管理の補完を行うことが今回の買収の目的となる。
「ユーザーが大規模な仮想化インフラを展開するとき、増大するVMを制御するソリューションが必要となる。Dunesはオーケストレーションのための強力なプラットフォームを開発しており、これがVMのライフサイクル全体の自動化を可能にする」と米VMwareの製品ソリューション部門バイスプレジデントのRaghu Raghuram氏はメリットを説明する。一方でDunes設立者でCTOのStefan Hochuli Paychere氏は「企業が仮想化インフラの標準化を進めるなかで、管理の効率化を高める自動化ソリューションは必須のものとなる」と、管理ソリューションの重要性を訴える。