中国のポータルサイト「新浪網」はこのほど、北京香格里拉飯店で「2008年北京五輪戦略発表と五輪マーケティングサミットフォーラム」を開催。五輪報道企画と五輪マーケティング戦略の全体像を、初めてマスコミに明らかにした。

新浪網 執行副総裁兼総編集の陳※氏は発表会の席上、同社がトリノ冬季五輪で中国のインターネット企業として初めて五輪取材証を取得したことに触れ、来年の北京五輪でも、少なくとも15枚の取材証を獲得できる見込みであると述べた。その中には国際的な通信社や新聞記者に交付される取材証も含まれており、五輪全会場での取材が可能となる。

新浪網はすでに40社余りのネットワークメディア、16社の新聞、9社のテレビ局とそれぞれ五輪報道連盟を結成している。また、有力紙である「中国足球報」や「体壇周報」、さらにAFP、AP、タス通信とも密接な提携関係を結んでおり、極めて強力なメディア連盟プラットフォームを作り上げている。

新浪網はまた、北京五輪組織委員会指定のストックフォトサービス提供業者Getty Imagesなどともパートナー関係を結んでいる。

陳氏は、「まず450人の専門報道チームを編成し、中国語のほか、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、アラビア語の合わせて6カ国語の新浪五輪ステーションを開設する。24時間リアルタイムでのコンテンツ更新、新浪独自のスポーツ関連ブログ、豊富な試合映像など、ネットユーザーに数多くの情報を提供、感動的な五輪報道を世界に向けて発信していく」と語った。

さらに新浪網CEO兼総裁の曹国偉氏は、「北京五輪には何億人もの中国人の夢や誇りが託されている。ネットワークメディアの相互連動性、個性化という優位性を存分に発揮し、北京五輪を全ての中国人のための五輪にしたい」と抱負を語った。

※は、丹へんに、「杉」のつくり