米AMDは7日(米国時間)、グラフィックプロセッサATI Radeonシリーズ向けのオープンソース開発コミュニティを支援すると発表した。9月10日の週には、ATI Radeon HD 2000シリーズおよびATI Radeon X1000シリーズを対象に、Linux向けの開発関連情報と開発用パッケージの提供を開始する。
同社はこの動きを加速すべく、NovellのSUSE Linuxエンジニアリングチームと提携。公開するリソースの第一弾には、2Dグラフィックドライバの開発に必要なソースコード一式およびハードウェアの仕様が含まれる。来月以降には、2D / 3D描画機能とビデオ再生アクセラレーション機能がLinuxデスクトップでも十分発揮できるよう、開発コミュニティと協力して作業が進められる予定。
AMDは、9月5日にもATI Radeonシリーズ用純正グラフィックスドライバ「Catalyst 7.9」のLinux対応を発表。ATI Radeon HD 2000シリーズがサポートされるほか、Doom 3やQuake 4といった3Dゲームタイトルは90%もパフォーマンスが向上するという。2007年度第4四半期には、3Dデスクトップ環境を実現する技術「Accelerated Indirect GLX」(AIGLX)のサポートが追加される予定など、オープンソース分野での動きと同様にLinux市場へのコミットを強めている。