BI(ビジネスインテリジェンス)大手の仏Business Objectsは6日(現地時間)、ドイツのデータクレンジングベンダ、FUZZY! Informatikを買収することで合意に至ったと発表した。買収金額は非公開。取引は2007年10月に完了を見込む。
FUZZY! Informatikは、1994年にドイツの大手自動車メーカー、DaimlerBenz(当時)から分離したベンチャー企業。データクレンジングをはじめとしたデータクオリティ技術を開発しており、中でも欧州の住所データに強いという。
Business ObjectsはFUZZY! Informatik買収後、同社の技術を自社のEnterprise Information Management(EIM)ソリューションに統合、顧客は欧州主要国の住所データクレンジング機能を利用できるようになる。このほかにも、SAPやSiebelアプリケーションに統合するキット、オンデマンドでの住所データクレンジングサービス、金融や郵便業界向けの業種特化アプリケーションなどを提供する予定という。
Business Objectsは今年4月に発表したEPM技術ベンダ、仏Cartesisの買収など、買収戦略を強化している。