KDEプロジェクトは6日、統合デスクトップ環境K Desktop Environment(KDE)の次期バージョン「KDE 4.0」のβ第2版を公開した。日本時間の7日時点では、SUSE LinuxベースのライブCD「KDE Four Live」を通じ、バイナリパッケージの提供が開始されている。
今回のリリースでは、米Googleが毎年夏に開催している学生向けプログラミングコンテスト「Google Summer of Code」の成果を反映。PIMアプリケーションの「Kpilot」では、Palmなどのデバイスとの同期に用いるコンジットを新たに設計、データのハンドリングが改善された。管理者用リモートデスクトップツールの「KRDC」は、画面のタブ化などユーザインタフェースが改良されたほか、VNCおよびRDPプロトコルとの互換性が向上した。オフィススイートのKOfficeでは、ワープロソフト「KWord」のODFサポート改善や楽譜データの読み書きが可能になるなどの新機能が追加されている。
KDE 4.0 β2の公開に伴い新機能の追加は停止され、今後正式リリースまでは不具合の修正に重点を置いた開発が行われる。ただし新しいデスクトップシェル「Plasma」は例外とされ、正式リリースまでは新機能の追加を含めた変更が加えられる。KDE 4.0のリリースは、2007年12月下旬が予定されている。