X.Org Foundationは6日(米国時間)、フリーなX Window Systemの最新版「X.org X Window System Release 7.3(X11R7.3)」をリリースした。対応プラットフォームはLinuxやBSDなど各種UNIX系OS、ソースコードはX.orgのWebサイトおよび各地のミラーサイト経由で公開される。
今回のリリースでは、Xサーバがバージョン1.4に更新。X Window Systemの再起動なしに解像度の変更や画面の回転を行う拡張機能「RandR 1.2」(The X Resize and Rotate Extension)に対応、従来と比較してディスプレイの調整が容易になった。ホットプラグ機構の「Input Hotplug」は、HALおよびD-Busに接続されたタブレット / タッチスクリーンのサポートが強化されている。
組み込みシステム向けの小型Xサーバ「KDrive」は多くの改良が施され、入力装置のサポートが向上。Solaris 10 / OpenSolarisに収録されているシステム情報取得機構の「DTrace」にも対応、Xサーバの動作に関する詳細な情報が把握可能になった。
付属のアプリケーションには、RandR 1.2経由でバックライトの調整を可能にするCUIツール「xbacklight」が追加された。ビデオドライバの追加も行われ、新たに3Dfx Voodoo 1 / 2用のxf86-video-glideと、Intel Vermillion Rangeチップセット用のxf86-video-vermilionが収録されている。