日立情報システムズ(以下、日立情報)と日立ソフトウェアエンジニアリング(以下、日立ソフト)は5日、日立情報の飲食業向けASPサービス「BistroMate」の勤怠管理機能に日立ソフトの指静脈認証システム「静紋J300」を採用したソリューションと、両社による協業の開始を発表した。正確で簡単に本人確認を行える指静脈認証システムの導入で「不正アクセス」や「なりすまし」を防止するのが狙いだ。
「Bistro Mate」は、発注/仕入/棚卸/売上/勤怠/シフト/分析など、飲食業経営に必要なシステムを標準搭載したソリューション。ASPサービスのため導入も容易で、特別なカスタマイズがいらない場合は、約2カ月の準備期間で稼働を開始できる。2007年8月現在、4,000以上の店舗/拠点での利用実績がある。指静脈認証システム「静紋J300」は、外部からは見えない指内部の静脈の特徴を利用するため、指の表皮の傷や汚れの影響を受けにくい上、偽造や改ざんがきわめて難しいという特徴がある。
日立情報では、「BistroMate」の他のサービスメニューのログイン認証にも「静紋J300」を使用し、「BistroMate」の情報漏えい対策をトータルで強化していく。また、「静紋J300」の導入により、タイムカードなどによる勤怠管理と比べて、カードの補充や再発行業務が不要となる分、運用コスト削減を実現するという。
販売価格は、「BistroMate」の基本利用費用が8,000円から(税抜、実施する機能や店舗数などで異なる)。「静紋J300」は1台あたり2万8,000円(税抜)。なお、初期導入費用は別途必要となる。
今回の協業で営業とSIを行う日立情報は、「BistroMate」の拡販を強化し、2010年度までに50社、1万拠点での稼働を目指す。